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【動画解説】DXを実現させる技術であるIoTって何?モノにインターネットを接続します!

今回は、『DXを実現させる技術の一つと言われているIoTについて』についてお話します。

私たちはインターネットを利用してずいぶん便利な生活を手に入れました。しかし、未来はまだまだ便利になるようです。 IoT という言葉もよく聞く言葉ですが、どんな意味なのかよく知らない方もいらっしゃるはずです。

「IoT」=「Internet of Things」の略

「IoT」とは、「Internet of Things」の略

 「IoT」とは、「Internet of Things」の略で、モノのインターネットと訳されます。 

このIoTという言葉の起源は、1999年にマサチューセッツ工科大学のケビン・アシュトンさんが名づけたとされます。
いつでもどこでもモノとモノがインターネットで繋がるという概念は当時からあったのですが、開発費用などが高額なため普及しませんでした。
日本では2017年がIoT元年といわれており、今も様々な分野で開発が盛んにおこなわれています。例えば、車やペン、歯ブラシ、冷蔵庫、キッチン用品、テレビ、エアコンなどなど挙げればきりがないのですが生活に欠かせない製品たちがインターネットに接続できるようになってきています。これらの製品はIoT製品といわれ、すでに販売され活用されている製品はたくさんあります。

クーラーにIoTを導入したらどうなったか?

ここからはクーラーを例に、IoTを導入したらどのように変化したかをお話しします。

その① 情報を集め見える化したことで、電気代の節約を自動化。

冷房や暖房などで室内を快適に保つ機能を持っていますが、IoTを導入したことで、室温や湿度、部屋の間取り、人の動きを感知し、使用時間帯を把握することができるようになりました。見える化したことで使用を控えて電気代を下げるような動きを自動で行うことができます。

その② モノ同士で共有・連携し、設定温度を自動操作。

モノ同士でデータ共有できる仕組みもあります。寝るときに部屋の電気を消したら、エアコンも連動してオフにする、なんてこともできます。もしくは、スマートスピーカーに「部屋が寒い」と話しかけ、設定温度を自動的に上げることも可能です。

その③ 遠隔操作が可能になり、外出先から電源のオンオフや温度を操作

そして、モノの遠隔操作を可能にしました。スマート家電や、スマートホームとも言われますが、リモコンが届かない外出先からでも、電源のオンオフ、設定温度や風量の調節も自由自在です。離れた場所から操作できることで、生活はより便利になりますよね。

クーラーを例にお話ししましたが、冷蔵庫であれば、ドアの締め忘れをスマホに通知してくれたり、食材の残りを通知することもできます。ロボット掃除機や洗濯機も外出先から操作できますし、家のドアの鍵の施錠ができるスマートロックは、万が一カギを閉め忘れたとしても外出先から施錠できたりします。

中小企業もIoT技術を導入すれば大きな効果を見込める

中小企業もIoT技術を導入すれば大きな効果を見込める

 中小企業のコスト削減にもIoTの技術は大きな効果を見込めます。 

例えば、製造業であれば、現場の温度計や水道メーターなどをIoT化し、どこからでもデータを確認できればこれまで現場でしかできなかったようなことができるようになり、経費を削減できます。小売業であれば、値札や広告を遠隔管理したり、警備の自動化、無人店舗の取り組みも可能になります。
IoTのデータ活用による新しいビジネスはまだまだ創出できそうです。

IoTの課題

しかし、IoTの課題も見えてきています。

IoTの課題点その①

まずは人材確保の面です。日本企業はIoTの導入を先導する組織や人材が他国に比べると不足しています。高度な技術を持つ、IT技術者が足りておらず、自社内にITに詳しい人材を確保することが難しい状況です。さらに追い打ちのごとく少子高齢化で人口減少が進んでいますよね。これだとなかなかIoTの分野は発展しないのです。2020年にプログラミングの勉強が小学校で必須科目になりましたが、まだまだ先の話なのです。

IoTの課題点その②

次にセキュリティの面です。収集されたデータは企業にとって貴重な情報資産ですが、システムの欠陥をつかれサイバー攻撃を受ければ、個人情報の流出につながり大きな損害になる可能性を秘めています。

IoTの課題点その③

そして、ヒューマンエラーの面です。やはり人間がプログラミングを行い開発するわけで、必ずミスを犯すのが人間ですよね。これについては、開発や設計段階でヒューマンエラーを少なくするための万全の準備が必要です。

IoTの事例

ここからは業界別のIoTの事例をお話します。

医療やヘルスケア分野

医療やヘルスケア分野に特化したIoTは「IoMT」と呼ばれます。
オンライン遠隔診療サービスは、体温計や体組成計(たいそせいけい)、血圧計などで測定したデータを医療機関に提供することで、どこにいても迅速で的確な診療を受けることができます。アプリで予約から診療、決済、処方箋や薬の郵送までをスマホだけで完了することもできます。

製造業や工場

製造業や工場では、IoTの導入で生産性や品質向上ができるようになってきています。
大手のPCメーカーでは、設備内の機器をネットワークでつなぎ、リモートで製造状況が確認できるようになり、業務効率が大きく改善しました。

農業

農業は以前もクボタの事例を少しお話しましたが、スマート農業によって省力化や品質向上を図っています。
農業を営む方の多くが高齢になってきているので、IoTはその改革に期待が寄せられています。田植え機にGPSを搭載して稼働状況を把握し、収穫量や作業時間の集計や分析、田植の計画、機械の見守りも簡単にできるようになってきています。

物流や輸送業

物流や輸送業では、ネットショッピングの利用が急増しており、IoTによる業務効率化は欠かせない状況です。
物流の改革は「ロジスティクス4.0」とも呼ばれます。倉庫管理や商品のピッキング、配送などでIoTが活用されていますが、Amazonなどの大手ECサイト運営企業では、自社製の倉庫ロボットを開発し、注文に応じて棚を自動的に動かす仕組みを実現し、スタッフの負担も大幅に減り、大量の注文にも効率よく対応できるようになっています。

防犯関連

防犯関連だと、財布や鍵などの大事なものを落としたり、置き忘れたりしてもスマートタグをつけておけば、スマホと連携し位置情報を把握して、落とした場所へ行くこともできるようになっています。
とある自治体でも小学生全員に見守り端末機を配布し、子供の位置情報を細かく確認し、万が一の場合は迅速に操作ができたりします。

まとめ

・「IoT」とは、「Internet of Things」の略で、モノのインターネットである。
・私たちの様々な生活用品にインターネットを接続し便利にする技術。

IoTは便利な技術ですが課題もたくさん見えています。日本は、もっとプログラミングをできる人材を増やさないと、さらに他国にリードを許すことになりそうですね。
 DXを進めるうえで、IoTはとても重要な技術です。 

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